シークレットラブ【Mizuki.I】 (ページ20)

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なんだったんだろうさっきのは。
体育の授業が始まってもそればっかり考えてる。

ミホ「A大丈夫？さっきからずっとぼーっとしてるけど」

ユキ「井上くんとなにかあった？」

「…ううん、大丈夫」

ユキ「何かはあったよね、さっき」

ミホ「そうだよ、いつも私たちよりアップ早いじゃん」

私の学校の体育はアップがあって
校庭でやるときも体育でやるときも走らなきゃいけない。
今日は男女共に校庭で体育。

私はいつもよりアップか遅かったらしい。

でも正直に相談出来るわけない。
本当に付き合ってないのにキスマーク付けられて
壁ドンされて
抱き締められて

これって何？なんて聞けるわけない。
みんなの中で付き合ってることになってるわけだし。

しまいには、「浮所と話さないで」「気付けよいい加減。分かれ」とか言われるし。

なんで話しちゃいけなの？

確かにウザ絡みは日常茶飯事だけど、
ベタベタ触られてるわけではない。

「気付け」って何を気付くの？
まさか瑞稀…ううん、なわけない。
絶対ない。瑞稀に限ってない。

自分の都合のいいような考えか頭に浮かんできて首を横に振る。

瑞稀を目線で探していると、パッ、と目が合った。
その目はすぐに逸らされる。