■38 ページ38
.
リレーが終わった。
俺らのクラスは1位だった。
.
「終わったよ〜ミキ〜」
ミキ「うんうん、お疲れ」
.
サトウが神宮寺をヨシヨシしてる。
やっぱり神宮寺って小学生?
永瀬「ま、アンカーの俺のおかげやな」
「永瀬めっちゃすごかった!」
彼女の言う通り、
神宮寺は2人ほど抜かして1位でバトンを渡してくれ、俺もそのまま1位で次の人にバトンを渡した。
でも俺から廉までの間の2人が何人か抜かされたのにも関わらず
廉は超マッハでごぼう抜きし見事1位でゴールテープを切った。
こぼうがごぼう抜き。はは。
これ言ったらぶっ飛ばされそうだからやめとく。
.
ミキ「あれ?A、これ平野のハチマキじゃない?」
サトウは神宮寺のハチマキの端を見ながら不思議そうな顔をしている。
無理もない。
だって綺麗な文字で「神宮寺A」と書いてあると思ったら汚ねえ文字で「平野紫耀」と書いてあるんだもん。
.
「あ、これねー。平野と交換したんだ〜」
永瀬「ハァ!?」
最初に食いついたのは廉。
永瀬「いつしたん!?」
「リレーの前」
永瀬「俺ハブ!?リレー始まる前なんて俺おったやん!なんで俺抜きなん!?」
「べ、べつにそういうつもりじゃ」
身を乗り出して質問攻めする廉を神宮寺が押し返すと廉は不服そうな顔をした。
ミキ「いやいやいや平野も永瀬もおかしいから。私が交換しようと思ったのにさ」
負け犬の遠吠えをアクエリを飲みながら聞く。
なんという快感。
平野「ま、結果的に俺が交換したんで!」
マウントを取ると、右足は廉に左足はサトウに踏まれた。
.
402人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ski | 作成日時:2020年3月26日 21時