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サトウに「行ってらっしゃい」と
見送られ3人で入場門まで歩き出す。
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永瀬「なんでそんな嫌なん？」
「嫌なもんは嫌なの！」
小学生か！と突っ込みたい。
「吐きそう」
平野「そんなオーバーな」
睨まれた。
永瀬「アンカーあっちらしいから俺行ってくる！神宮寺も紫耀も頑張ろうな！神宮寺は逃げ出すなよ！」
「一言余計…」
神宮寺は未だに項垂れてる。
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神宮寺と同じ走順に走るらしい女子が
「Aちゃんと同じかー、みんなごめん！3組より早くバトン渡されてもウチ抜かされる！」
とクラスの子に謝りだした。
それを聞いてまた神宮寺が項垂れる。
ふーん。そういうこと。
やっぱりプレッシャーが重いのか。
平野「俺の前だよな？神宮寺」
「そーだよ…」
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どんっだけテンション低いんだよ！
リレーメンバーじゃなかったきっと今頃腹踊り踊ってたな！ってレベルのテンションだろいつも。
平野「ん」
「なに…」
平野「これ、交換しよ」
「…ハチマキ？」
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自分でも汚いなって思う字で「平野紫耀」と書いてあるハチマキを差し出す。
「…平野の汗臭そう」
平野「ざけんな！俺の汗はフローラルの香りだわ！ってことで、はい」
強引にハチマキを外させ、交換する。
「折角綺麗に巻いたのに〜、平野やって」
平野「しゃーねーな」
体育祭仕様に綺麗に高い位置で結ばれたお団子を乗せた頭に巻いてく。
平野「キツくない？」
「うん。ヘーキ！」
平野「はいできた」
「ありがとう！平野のもやろうか？」
…せっかくだしお願いしようかな。
そう言いかける前に彼女は俺の手からハチマキをひったくった。
「できた！こっち向いて？」
神宮寺の方をむくと「お！私のおかげで5倍イケメンになったよ！」と言われた。
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平野「神宮寺」
「ん？」
平野「神宮寺が何位で来ても、俺が絶対1番で次にバトン渡すから」
「…ありがとう」
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作者名：ski | 作成日時：2020年3月26日 21時
