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あの日から俺たちは4人でいる時間が多くなった。
ミキ「じゃーん！」
放課後、ファーストフード店で適当に飲み食いしていると
サトウが4枚のチケットを取り出して見せびらかした。
「あ！水族館のチケットだ！」
よく見ると、チケットには有名な水族館の名前が刻まれていた。
ミキ「ここにチケットが4枚あります。ここにいるのは4人です。みなさん一緒に行ってくれませんか！」
「行くー！行く！行かせてください！」
神宮寺は真っ先に返事した。
次いで、廉も返事をする。
永瀬「行ってもええなら行く」
ミキ「来て欲しいから誘ってんじゃん！じゃあ永瀬も決まりね！平野は？」
そんなん、返事は決まってる。
平野「俺も行きたい」
「やったー！4人で遠出、初めてだね！」
無邪気に笑うきみを、かわいいと思っている俺がいた。
彼女の笑顔に何度人が救われてきたことか。
それくらいの影響力が彼女の笑顔にはあるように思えた。
中学時代には出会わなかった部類の、
初めてできた素で話せる3人の友達。
大切にしたいと思った。
これからクラス替えまでの1年、
ひょっとしたらクラス替えして3年になっても、
卒業して大学生になっても、
4人で仲良くできたらいいな。
全員友達として。
この時の俺は間違いなくそう思っていた。
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作者名：ski | 作成日時：2020年3月26日 21時
