■12 ページ12
.
「黙って見てればパシャパシャパシャパシャ
人のこと盗撮して何が楽しいの?」
平野「…神宮寺」
「はっきり言ってアンタたちがやってること犯罪だよ?マジでキモイよ?」
盗撮組の1人…名前の知らない女子が
が何か言いかけたけど、
神宮寺はそれを制するように続けた。
「アンタたちは好きな人たち撮影楽しくて幸せかもしれないけど、
その行為が好きな人たちにとってクソ迷惑なの気づいてないの?」
神宮寺と一緒に弁当を食べてたサトウも
唖然としている。
「隠れて写真撮るくらいなら正々堂々話しかけたらどうなの?
冷たくあしらわれるのが怖くて話しかけられないんでしょ?」
核心をつかれたらしい女子はうっ、と言葉に詰まる。
へー、そういうことだったのか。
冷たくするっていうやり方、間違えたな…。
「今度盗撮してるところみたら私がそのスマホかち割るからね!
スマホかち割るくらいじゃ済まないから!
髪の毛ぜーんぶ抜いて丸坊主にしてやるから!」
若干ズレた罰則を予言し、神宮寺は
疲れたように椅子に座った。
ミキ「A…アンタって子は…」
「私何か間違ったこと言ってた?」
ミキ「間違っては…ない。いやなんなら大正解…だけど、あんなクラスの女子全員を敵に回すような言い方しなくても」
「それはごめん!ミキも巻き添いだよね…」
ミキ「私は気にしないから平気だけどさ〜」
そしてまた、何事も無かったかのように
弁当を食べ始めた2人。
微かに聞こえてくる話は昨日のドラマの話題。
どこまでもドライなんだ、あのふたり。
.
402人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ski | 作成日時:2020年3月26日 21時