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それから俺と廉は仲良くなった。
仲良くなって、学校にいる時間はほとんど廉と過ごしている。
一緒にいる時間が増えて気づいたことは、
廉はただの人見知りだということ。
最初は無愛想なやつだと思ってたけど
ただただ人見知りの可愛いやつで、
でも女子に追いかけ回されるのは嫌。ってやつ。
人見知りと女嫌いのコラボレーションで無愛想に見える。それだけ。
ただ最近の悩み事は、
…パシャ、パシャパシャ。
俺一人の時よりも盗撮が明らかに増えたこと。
永瀬廉×平野紫耀は思ったより女子に刺さった、らしい。
ぜんっぜん嬉しくねえ。
毒づきながらメロンパンを口に放り込む。
平野「隠す気もないな、もう」
永瀬「はは、これじゃ落ち着いてメシも食えへんな」
平野「前の学校でもこんな感じだったん？」
永瀬「まあ。紫耀も1年よく1人で耐えたなこれ」
昼メシも落ち着いて食えない。
これは高校卒業するまで我慢するしかない、
廉という仲間が増えたことだし。
そう決心した矢先、今日に「バン！」と大きな音が響いた。
俺も廉も俺たちを盗撮していた女子も
部外者の男子も音がした方を振り向いた。
振り向いた先には立ち上がっている神宮寺A。
あの衝撃音は神宮寺が机を叩いた音だろう。
「アンタたちさ、」
クラスメイト全員が息を呑む中、
神宮寺が口を開いた。
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作者名：ski | 作成日時：2020年3月26日 21時
