ヒーローは、アナタ。2【K.Y】 (ページ8)

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「っつってもどこ行くこうかな…」

「ええ！？決めてくれてなかったんですか！？」

「その…オシャレな店とかここら辺ないし…明日も平日だし遅くまでは…ああ！俺んちは？」

「…え」

「うん、そうしよう！」

「…えーっと」

「ご飯一緒に作ってくれる？」

こんな事ならお料理勉強してくればよかった…

「べっ、べつに取って食おうとしてるわけじゃないからね？心配しないで？」

「…そんなこと思ってないですけど、ほんとに優太くんの家平気なんですか？」

「平気だから誘ってんの！Aちゃんは平気？」

平気じゃない平気じゃない平気じゃない！
心の準備が出来てない！
身体中の内蔵全部出てくる！

「ほんっとうにいいんですか？」

「むしろ歓迎だから！行こ、ほら！まあまあ近いから。こんな時に車の免許持ってたらかっこいいんだけどなー。高校卒業する時に取っとけば良かったなー」

もうそんなこと言われたら期待しちゃうじゃん！
切ない！

ていうかもしかして独り言？
触れない方がいい？

「何作ろっかー！Aちゃん料理得意？」

「はは、得意って言える日がいつか来たらいいなー。的な」

あんまり盛りすぎると痛い目にあう。
盛りすぎないようにしよう。
事実無根で。