ヒーローは、アナタ。2【K.Y】 (ページ21)

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「ほなデザインから。何か案ある人おる？」

と、廉。

「え、まずお店の名前なんやっけ？」

と、平野。

「萌えきゅんカフェとか言うとったけどクラス長」

と、廉。

「萌えきゅんカフェ…」

クラス長のネーミングセンスの無さに絶句する皆。

すね毛ボーボーの高校生男子が女装してる姿に誰がきゅんとするのよ変な趣味してる人しかときめかないわ！って不満がはじける。

まあとりあえずー？
って廉が黒板に『萌えきゅんカフェ』
って書いた。

「まわりに星とか付ける？」

「星ぃー？ハートでしょそこは」

「絵うまい人メイドさん描いてよー」

「わかった、A周りになんか描け」

「…は？何言ってんの廉」

廉、私が絵下手くそなの知ってるくせに。
ただの嫌がらせ？

「ねえ今日廉おかしいよ」

「おかしない、そういやあれも持ってきて職員室から。えーと看板にする紙と板」

「あんなお大きいのを？1人で？」

見かねた愛莉が助けてくれる。

「私着いてくよ」

「女子がついってっても変わらへん」

「変わるでしょーが！いるとのいないのじゃ大違いでしょ！？行くよ！A！」

愛莉は私の手を引いて教室からから出た。