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「待って、携帯鳴ってる？」
「鳴って…ますね」
マナーモードにきとくべきだった…
リュックから取り出してもまだ鳴ってる。
お母さんだ。
「もしもし？」
「もしもし？じゃないわよ、あんた今何時だと思ってるの」
顔を上げて時計を探す。
壁にかかってるミッキーの時計を見ると
確かにもうこんな時間。
「わかった、今から帰る…」
ちょっといい雰囲気だったのに！
しかも夜ご飯食べ損ねた！
「あ、帰る？」
「…すみません、帰ります」
「送ってくよ？」
「そんな！お母さんなんか相当怒ってる感じだったし！多分勉強してないことも若干バレてる気がするし」
「さっすが親御さんは分かるんだなー」
「それに鉢合わせたら優太くん余計なこと言っちゃいそうだし！大丈夫です！」
「今ちょっとディスったよね！？」
「えへ、おじゃましました〜」
そうだよ
送って貰ったら
帰り道何を話せばいいのかわかんない。
「まーーーった！」
振り返ると優太くんがアパートのエントランスから息を切らして出てきた。
「やっぱ送ってく！何かあったら困る！…話の途中だったし」
どうしよう
わたし
泣きそう
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作者名：ski | 作成日時：2018年10月27日 15時
