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家に帰ると、怒られるかと思ったらお母さんは「迎えに行かなくてごめんね〜、バスタオル持ってくるね〜」って言ってくれた。珍しい。
お母さんのバタバタした足音を聞きながらタオルを持ってきてくれるのを玄関で待ってるとチャイムが鳴った。
「ごめんA、出てくれる？」
お母さんの「出てくれる？」は「出てくれるわよね？」という威圧だと思う。
「はーい」
ドアを開けると、私よりもびちょびちょな廉がいた。
私は傘をさしてたから少しはましだけど
廉は絶対にお風呂上がりレベルのびちょびちょさ。
「廉、どうしたの」
「あら廉くん？」
ひょこっとお母さんが洗面所から顔を出す。
「お母さん、廉の分のタオルも持ってきて」
「廉くんもびちょびちょなの？急ぐからちょっと待っててねー」
「すみません、お邪魔します」
私と廉がいるから玄関はもちろん水たまり。
「はーい、お待たせ」
お母さんがバスタオルを2枚持ってきてくれて2人でゴシゴシ拭く。
「お風呂入れたから沸いたら2人で入っちゃって〜」
「は？」
お母さんがさらっと2人で入っちゃってって言ったけど聞き捨てならない。
「もう私達高校生だよ？冗談きついよお母さん」
「昔はよく入ってたのにね〜」
懐かしそうに
多分昔に思いを馳せてるんだろうな
って感じでお母さんがうっとりしてる。
遡りすぎてお父さんとの出会いまで戻っちゃったんじゃないの？
廉とは幼馴染。
小さい頃からずっと一緒。
「俺は別に良いですけどね」
「ほーんとバカ！」
ギロ、と睨むと廉は「あー怖い怖い」とすくみ上がった。大げさ。
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度々すみません、作者です。
高評価待ってます。
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作者名：ski | 作成日時：2018年8月27日 20時
