ヒーローは、アナタ。【K.Y】 (ページ22)

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「連絡先交換したんだ～」

「そこまでいったの！？聞いてない！」

「明後日会う約束してるんだ～」

「それも聞いてない！おデートじゃん！」

明後日は日曜日。
日曜日に会えるなんて羨ましい。
ただ一つ気がかりなのは
相手が東高だということ。

「どういう人なの？」

「優しくて面白い！東高が怖いってイメージ、偏見だったのかなーって思う」

「そんなにかー」

愛莉、ぞっこんだな。
そう思ってたらマナモードにしていた携帯が光った。LINEだ。

『明後日空いてる？』

明後日空いてる？
明後日空いてる？

ナンデスカコレハ。

早とちりはダメ。
上げて落とされるやつは1番グサッとくる。

「これデートに誘ってくれてるじゃない！？」

私の携帯の液晶を見て私より騒ぐ愛莉。

『観たい映画があるんだけど、一緒に見に行ってくれる？』

見間違いだと思った。
これだけは有り得ないと思った。

「A…半端ないって」

「…うん」

愛莉は私の肩をガシガシ叩く。

「返事は焦らした方がいいよ、あんまがっつきすぎると引かれるかも」

「わかった、学校終わってからにする」

学校が終わってからやっと返信した。

『返事遅くなってごめんなさい』

『一緒に映画観に行きたいです！』