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「それが理由？」
「え？」
「大学」
「え、ごめん、どゆこと？」
「だから、見たくないからだろ、ふたりを」
グサッて音がした。咄嗟に風磨から目を逸らして黙り込んだ
反論だって、出来たはずなのに。俺は、しようと思わなかった。
ううん、出来なかった
だって、多分、図星ってやつ。
「勘違いすんなよ、責めてるとかじゃねえから」
「…わかってるよ」
「ただ、ちょっとイラついた」
「…」
「それってさ、まるでお前が負け戦してるって思い込んでるみたいじゃん」
負け戦、か。
三角関係になる漫画とかドラマとか、そういうのは現実でも起こりうるし、全然自然なこと。
でもさ、
やっぱり現実にそういうことが起きると、そう簡単に上手くは行かないものってこと。
強引に奪う、とか出来ないものだよ。それに、勝利のことを見てきたから、尚更。
勝利にとってAってどういう存在？俺は、知らない。勝利がAをどう思ってるかなんて。
だけど、ただの女の子なんかじゃないってことは分かるから、さ。
その子を、俺が奪おう、なんて。
また、勝利がどうなるか分かんない。
「…あのさぁ」
風磨が口を開く、あ、この感じ。機嫌悪い。
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「中島さ、相手が勝利だからってことで気にしてんのかも知らないけどさ」
「俺は、中島とか勝利とか関係なしに恋愛で遠慮してるような奴の恋は叶わねえと思う。ほんとに好きなら、本気でいけよ。」
風磨の言葉が、今の俺には痛いくらい響いて刺さって、キュッと下唇を噛んだ。
俺って、遠慮してんの？
勝利を思って自分の気持ちを抑えるって。
どうしてこうも、風磨には全部お見通しなんだろな。
「ほんとに好きでお前が本気なら、相手だって本気で奪いに来るだろ。俺言ったじゃん。」
「中島はもっと、自分の意思を大切にしろって。俺は、お前の折角の大切な気持ち、理不尽なことで無駄にして欲しくない。」
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…おれは、逃げてるだけなのか。
こうやって面と向かって俺に伝えてくれるこれが、彼なりの本気、ってやつだと思う。
風磨の眼差しが、俺にまっすぐ伝えてくれている。
「応援してるから、俺。本気でぶつかれよ」
ん、って言って伸びてくる拳に拳を当てた。
風磨が、微笑んだ。
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＊。薔薇色。＊(プロフ) - 第2章も楽しみにしてます！第1章が幸せな終わり方だったので、第2章で健人くんがどう動くのか凄く気になります！応援してます＾＾ (2017年8月12日 19時) (
レス) id: 957a016e5f (このIDを非表示/違反報告)
ずみこ。(プロフ) - ＊。薔薇色。＊さん» 有難うございます！第1章がそろそろ終わって、第2章へと突撃するつもりです！ぜひ着いてきてくださると嬉しいです！更新頑張りますね！ (2017年8月12日 1時) (レス) id: 9d6691450a (このIDを非表示/違反報告)
ずみこ。(プロフ) - みーちゃんさん» 有難うございます！そろそろ長かった第1章が終わります！話はまだまだこれからなので是非そこでも見ていただけると嬉しいです！更新頑張りますね！ (2017年8月12日 0時) (レス) id: 9d6691450a (このIDを非表示/違反報告)
＊。薔薇色。＊(プロフ) - とっても、面白いです！続きがとっても気になります！更新頑張ってください＾＾楽しみにしてます！ (2017年8月11日 16時) (レス) id: 957a016e5f (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - とっても面白いです！！！更新頑張ってください！続き楽しみです！！！ (2017年8月10日 22時) (レス) id: e3b44cf0ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずみこ。 | 作成日時：2017年7月22日 21時
