paradigm

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『あぁ違うの、泣かないで佐久間、

その、…そんな簡単なことでいいのかなって思って』


「かんたん、？」


『うん、
今までもずっと好きなんだから、そんなの簡単だよ』


「…あべちゃん、俺のことすきでいてくれたの、？」


『当たり前じゃん、ずっとすきだよ

…ほんとに言い訳でしかないんだけど、ここ最近忙しくて家に帰るとスイッチが切れちゃって、本当に喋る気力も無かったから佐久間に冷たい態度とっちゃって…でも、1回気まずくなっちゃうとどうすればいいか分からなくなって結局ずっとそのままにしちゃったの、佐久間が寂しい思いしてるのも絶対気付いてたのに放置してた俺が悪い、だから本当は出ていかれても文句言えないよね…ごめん

でも、信じてもらえないかもしれないけど俺が佐久間を好きじゃなくなった時なんて1秒たりともないよ』


「うっ…ぐすっ、……ふぇぇ」


『あぁぁ、もう泣かないでぇ』




アワアワと俺の涙を一生懸命手で拭ってくれる

手は涙吸収しないから塗り広げてる感の方が強いけど、笑



でもちゃんと愛されてるんだ、ずっと好きでいてくれたんだってたくさん感じられた


よし、これで本当の阿部ちゃんに会えたから悔いなく死ねる





あーでも、

あと数十年だけ、阿部ちゃんとのラブラブ生活楽しみたいな



死ぬのはそれからにしよーっと




end

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