・ ページ19
「っ、くすぐったいよ」
『…へぇ』
辞める気配がなさそうなのでそのまま放っていると、少ししてから突然生暖かいものが首元を撫でる。
「ぅあっ、!?」
思わず変な声が出てしまって、慌てて口を抑える。
見なくてもその正体はわかった。
佐久間の舌だ。
「ちょっと!さく、んんっ、ぁ…ちょっ、うぁ…」
俺が注意する前にまた舌がちろちろと首をなぞり、いつの間にか服の中に侵入していた佐久間の手が脇腹を厭らしく撫で、もう片方の手が上の突起をきゅっと摘む。
そんなことをされてしまえば当然立っているのが精一杯で、ただ馬鹿みたいに口を半開きにして与えられる絶妙な快感に耐えることしかできない。
ソース、まだ作ってないのに。
「ねっ、さくまぁ、…」
『なにー?』
「…もぉ、やめ、てっ…」
『…ふーん?』
そう言うと、突然全ての刺激が止んで、ぴったりとくっついていた佐久間の体も離れていった。
もどかしい快感を与え続けられた体はもう十分すぎるほど火照っていて、自分から辞めてと言ったくせに、どうして離れてしまうのと欲張りな心が佐久間を求める。
佐久間がひょっこりとこちらの顔を覗いてきた。
『にゃはっ、そんな顔しないでよ〜』
「…そんな顔、?」
『もっとして欲しくてたまらない、って顔』
なんで…
自分の心の内を見透かされてしまって、羞恥で顔が熱くなる。
『どうする?ほら、スパゲティ茹ですぎちゃうよ?
それとも…ベッド行く?』
脳内に響く佐久間の甘い声が、俺の中の理性を簡単に消し去っていく。
もう他のことなんて考えてらんない。
「…………つれてって」
『ふふっ、仰せのままに』
満足そうに微笑んだ佐久間が、俺の手を引いて寝室へと足を向けた。
もちろん、コンロの火を消してからね。
あーあ、スパゲティ食べれなくなっちゃった。
end.
臆病者は夢を見る absk→←お昼のでろでろパスタ skab
300人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
momo(プロフ) - ありがとございます。最高です! (2021年5月12日 19時) (レス) id: 2cdc36b657 (このIDを非表示/違反報告)
よみ(プロフ) - momoさん» momo様 コメントありがとうございます。嬉しい限りです(;_;)素晴らしい設定ですね…!ぜひ書かせていただきます!完成までしばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年5月7日 20時) (レス) id: 8c4bf891de (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 突然失礼します!お話とても好きで更新楽しみです!リクエストなんですが個人差のお話の二人の設定で、佐久間くんが嫉妬してあべくんを襲おうとするけど結局さくまくんが襲われるお話が見たいです。どうかご検討ください! (2021年5月7日 16時) (レス) id: 2cdc36b657 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よみ | 作成日時:2021年5月4日 0時