美しい！ (ページ12)

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あれから30分

薄い本だったから、すぐに読み終わった

それにしても、悪魔とは面白い。

？「もう読み終わったの？」

！？！？

「誰じゃ貴様ッ！」

？「ごめんごめん、驚かせちゃったね」

そう言って微笑む糸目のこいつ

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？「ちょっとー！君も代表挨拶しなきゃダメでしょ！」

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「あぁ、入学式の時の…」

「確か名前は…」

？「ダンタリオン・ダリ！よろしくね」

「ダリか、よろしく頼むぞ」

思ったより、穏やかな人じゃな

って、あれ？

妾に向かってなぜそんな気軽に話しかけられる？

普通だったら…

『そ、そんな！僕なんかがA様に話しかけるなんて無理に決まってる！』

とか

『ふっ、僕は彼女を眺めるだけで幸せなんだよ…それ以上は何も望まないさ』

とか

もし話しかけられたとしても、

『(うぅ、この美しさを前にすると口が動かないッ！)』

と、なるはずじゃ

あれ、もしかしてこの男は…

妾の虜になってないのか？？？

そんな、オペラと同じように…？

そんな、そんな事…

「許さぬぞ！」

ダリ「！ビックリした、どうしたの？」

珍しく開いているダリの目を睨みながら、ドスドスと近づく

ダリの両肩に手を置き、自分より大きい体を思いっきり揺らす

ダリ「ええ、？ちょ、Aさん？」

「妾のことを…」

美しいと言え！と、続くはずだった