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そしてその隙に発信器をつけられていたなんて。我ながら馬鹿すぎる。あまりの恥ずかしさで顔が熱くなった。
「A?今ジャミル先輩に何か言われてなかった?…って、顔真っ赤だよ!?」
「……い…」
「え?」
「……消えたい………」
「えええ!?ちょ、A!?」
前言撤回。実はいい人かも?なんて思った私が馬鹿だった。
ジャミルさんはむかつくほど策士で、ドSで、意地悪な人だ。あの美人な顔に惑わされてはいけない。あの人は…いい人なんかじゃない!!!
(決めた…。私はこれからここで雑用係として働いて…いつか絶対にジャミルさんをギャフンと言わせてやる…!あの余裕そうな顔に一泡吹かせてやるんだから!)
心に強くそう誓い、その日の夜はユウに愚痴をこぼしながら眠りについたのだった。
〜第一章『美しすぎる策謀者』完〜
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リオ - 更新頑張ってください! (2021年2月27日 14時) (レス) id: af465deb02 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです!私はカリムとジャミルが大好きです!更新頑張って下さい! (2020年12月12日 16時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らの | 作成日時:2020年11月8日 19時