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13. ページ22

なんとも見事な掌返しだ。
カリム先輩、いい人かと思ったのにいい人すぎるが故にジャミルさんに上手く丸め込まれてしまった。


「…と、まぁそういうわけで。君は今日からスカラビアの雑用係だ。今日は簡単に学校の施設の紹介をするからついてこい」


「はぁ…もう受け入れるしかないんですよね。分かりました…。」


私はしぶしぶ二人の後をついて行った。

二人は食堂や実験室、運動場、講堂などを案内してくれた。ここの施設はどこも広くて豪華で、本当に自分が元いた世界の学校とは大違いだ。

魔法士育成学校なんて、ゲームや小説の中だけの出来事だと思っていたから、実際に存在する世界線があったことに驚きだ。

ここで勉強をすれば、もしかして私も魔法が使えるようになるんだろうか。異世界に飛ばされるなんて最悪だと思っていたけれど、魔法が使えるようになるならそんなに悪くはないような気がしてきた。


「…ここがグレートセブンの像だ。」


外に出てしばらく歩くと、7つの像が飾ってあるところに案内された。


「グレートセブン?」


「この世界にかつて存在していた偉大な人達だ!ここの寮はすべてこのグレートセブンにちなんだ寮になってるんだ!」


「へぇ……って、7つも寮があったんですか!?」


「そうだ。俺達スカラビア寮は、この砂漠の魔術師『ジャファー』の熟慮の精神に基づく寮になっている。」


そういってジャミルさんはとある像を指差した。つり目で髭が生えていて、いかにも気難しそうな顔をしている。手には蛇の形のステッキを持っていた。


「なんだか強そうな人ですね」


「あぁ。グレートセブンだからな。すっげえ強かったと思うぜ!」


「それに、なんだかジャミルさんと雰囲気が似ている気がします。」


「そうか?自分では分からないが悪い気はしないな。」


「あ!そういえばオンボロ寮のグレートセブンはどなたです!?」


私が尋ねると、二人とも微妙な顔をした。


「あー…オンボロ寮は…」


「ないな。あそこは元々使われてなかった寮なんだ。ユウとグリムと君のために今は特別に使わせてもらっているだけだ。」


「ええ!?そんなぁ…」


「まぁ、実質Aはスカラビア生みたいなもんだから大丈夫だ!!」


「なにも大丈夫じゃないんですが…」


「…さて。これで大体学校案内は終わったが…思ったより早く終わったから、早速雑務をお願いしようか」


「えっ!?」

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設定タグ:twst , ジャミ監 , ツイステ   
作品ジャンル:恋愛
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リオ - 更新頑張ってください! (2021年2月27日 14時) (レス) id: af465deb02 (このIDを非表示/違反報告)
- 小説とても面白いです!私はカリムとジャミルが大好きです!更新頑張って下さい! (2020年12月12日 16時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らの | 作成日時:2020年11月8日 19時

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