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「…えーっと、俺エースって言います。よろしく！」
「お、俺はデュースだ。ユウとはマブだ！Aも困ったことがあれば言ってくれ……ください！」
エースは満面の笑みで、デュースはなぜかカチコチに緊張しながら挨拶をしてくれた。
「ちょっと、デュースどうしたの？」
「え！？…いや、なんでも…」
「さてはお前、女子相手に緊張してるんだろ？」
「は！？ち、違う！緊張なんかしてないぞ！」
「いやいやいやちょっと、いつも私と会話してるでしょデュースくん？？？？」
「ユ、ユウはなんていうか、…その…顔も中性的だし髪も短いし、だいぶ仲良くなってから女って気づいたから、むしろ男友達みたいなもんで…」
「グリム、この人焼いていいよ」
「本当か！？」
「なっ、物騒な命令するのやめてくれ！！」
三人(と1匹？)の会話を、私はただ黙って聞いていた。今日の朝、問題児だと言ってグリムが話していたのはこの人たちのことだったのか。なんだか騒がしいけど、面白くて楽しい人達だ。
なんて思いながら話を聞いていると、突然教室の扉が空いて何やら派手な服装の男の人が入ってきた。
「仔犬ども、うるさいぞ。授業の時間だ。」
その人が入ってきた瞬間、教室中が一気にシーンとなり、みんな席につく。空気が張り詰めたような気がして私は息を飲んだ。もしかしたら怖い人だったりするのかも…と怯えていると、なんとその人とバッチリ目が合ってしまった。
「……A、というのは君か？学園長から話を聞いている。軽く自己紹介してくれるか？」
「えっ、あ、はい！！！」
私は思わず立ち上がった。一斉に教室中の視線が刺さる。いきなりのことで緊張していたが、もうやるしかないと思い、勇気を振り絞った。
「今日から新しくこのクラスに入りました、Aです。よろしくお願いします…！」
周りからは怪しむような視線が痛いほど刺さっていたが、ユウやエース達が拍手をしてくれたおかげで、それがきっかけとなりクラス中に拍手がおこる。
「…ふむ。グッドガール、A。これから俺がみっちり魔法薬学を教え込んでやろう。」
「よっ、よろしくお願いします…」
「よろしい。座れ。」
ほっとして席に着くと、隣にいたエースがすかさず耳打ちしてくれる。
「あの人はクルーウェル先生っていって、魔法薬学とか理系の科目担当の人！」
「そうなんだ…なんか怖そうな人だね…」
「怒らせたらこえーよ。まじで」
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リオ - 更新頑張ってください！ (2021年2月27日 14時) (
レス) id: af465deb02 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！私はカリムとジャミルが大好きです！更新頑張って下さい！ (2020年12月12日 16時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らの | 作成日時：2020年11月8日 19時
