月曜日21時のヒロインⅡ【R.S】 (ページ7)

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ryuto

俺の携帯を鳴らした相手は
ガリさんだった。

『おつ！今優斗といるんだけど、
このあと作ちゃんオフって聞いたから
もしよかったら来ない？』

ガリさん、ナイスタイミング！

今から行く、どこにいる？
と、返信をし、急いでスタジオを出る。

2人の居る場所はスタジオの近くで、
撮影の空き時間が出来たから
ブラブラしているところだったらしい。

合流をし、タピオカでも飲むか、と
平日なのに少し出来ている列に並ぶ。

優斗「作ちゃんどうよ～どんな感じよ～！」

人いっぱいいるのに声でかいよ優斗。
慌てて周りを見渡す、けど
誰にも気付かれていないようで
一安心…なのか、どうなのか。

猪狩「最近作ちゃん抜きでレッスンの日とか
あるからさ、何か久しぶりだよね。」

確かにそう。
ドラマ撮影があってレッスンに
出れない日も続いてたりして…
メンバーには迷惑かけちゃってる。

猪狩「あ、迷惑じゃないよ。
HiHiの名前売ってきてくれてるんでしょ？」

やっぱりガリさん、エスパー。

「あ、でも俺らのYouTubeとか
たまに見たよって言われたりするよ！」

優斗「え！やるじゃん！すげー！」

「見られてると思うと逆に緊張するよね。」

猪狩「確かに。目薬指すだけ、とかね。」

3人で他愛もない話をしてケラケラ笑う。
やっぱり気を張ってる現場よりも、
楽だな～なんて思っていると俺らの番が来る。

3人ともタピオカを手に入れ、
少しの間、ブラブラする。

特にこれといった話はしてないのに
気が休まってリラックス出来た。

猪狩「作ちゃん、今度あの人の話聞かせて。」

ガリさんがこっそり耳打ちしてくるから
俺は思わず足を止めてしまう。

優斗「2人共何してんの～？」

先を歩く優斗に呼びかけられ我にかえる。

作ちゃんは分かりやすいねぇ、なんて
ガリさんは言い残し駆け足で優斗の元へ。

わかりやすいって…何がだよ！
って言葉は飲み込み、優斗達を追いかける。

.
.
.

2人がスタジオに戻る時間になり、
俺は1人で街をぶらつく。

少しの時間だったけど、やっぱり
メンバーといるのが1番落ち着く。

家に帰るにも少し勿体無い気がして
今から何しようかな、なんて
歩いていると目線の先に見慣れた後ろ姿を見つける。

思わず駆け寄り、声をかけた。