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?「おーい、図書委員さーん?
本、借りたいんですけど。」
びっくりした。
いつもは1人もこないこの図書室に、来客が。
「あ、はい...。
寝ててすいませ...ってえっ!?」
前を見て、驚いた。
"あの"中島くんがいたからだ。
"あの"、遠目で見ていた自分とはかけ離れている、
モッテモテでかっこよくて雲の上の存在の、
中島くんが。
裕「なに驚いてんの笑
俺だって本は借りますー。
貸し出し、お願いします。
図書委員さん。」
遠くで見ていたあのキラキラスマイルが目の前に。
不覚にも、きゅん、としてしまった。
「はいっ、貸し出ししますっ。
何年何組、何番ですかっ?」
やばい、緊張して噛みかけた。
裕「1年E組10番の、中島裕 翔です!」
その名前なんて、前から知ってたけど。
とりあえずそのバーコードを読み込んで本を貸し出した。
裕「ちなみに、図書委員さんはなんていうの?
名前。」
聞き返されるなんて思わなかった。
自分でも顔が熱くなるのがわかる。
「えっと、何だっけ…?」
裕「自分の名前忘れる?
もしかして図書委員さん天然?笑」
「天然じゃないです!!
咲坂Aですっ!!」
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作者名:日下揺薇 | 作成日時:2017年10月31日 23時