5話 ページ7
「あはは、今日も来てくれたんだね。来てくれないかと思った」
昨日の美少女が快活に笑っている。
因みに今日の服装は、半そでのブラウスに淡い水色のスカートである。
実に涼しげで、かわいらしい彼女にとてもよく似合っていた。
「あたりまえじゃないか、キミが教えてくれるの昨日から楽しみにしてたんだ」
素直に本当の気持ちを言う。
「私も買いかぶられたものだね。」
そんなに優秀な先生にはなれないよ。そう言って笑っている。
一枚の写真のようだった。
「買い被ってないよ、じゃあ始めようか」
うん、と彼女はうなずいて、僕と彼女の勉強会が始まった。
昨日と同様に静かな空間にひたすら、シャープペンシルのカリカリという音が響き渡る。
今日は彼女がどこかわからない問題があったようだ。
「どうしたの?」
「この問3なんだけど、藤原氏が平安時代に実権を握るためにしたことってなんだっけ?」
どうやら、彼女は社会科が苦手らしく、多くに問題にシャープペンシルでバツがつけてある。
新しい一面が発見できた!社会科なら僕得意だから教えられるかもしれないぞ!
「あ、それは、自分の娘を天皇の后にして孫を次の天皇にする摂関政治じゃないかな」
「あ!そうだ!ありがとう‼」
「どういたしまして」
彼女は疑問がなくなりすっきりしたようだ。
こうして、二人の勉強時間は過ぎていった。
ー間もなく閉館時間になります、本を借りるられる方は速やかにお願いいたします。
閉館時間を告げるアナウンスが響き渡るまで、二人は集中して勉強をしていた。
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作者名:モトハ | 作者ホームページ:
作成日時:2015年1月24日 18時