42話 ページ43
〜燭台切光忠side〜
厨で歌仙くんと加羅ちゃん、貞ちゃんと一緒に昼餉を作っていると
貞「あ!雪!鶴さん!」
鶴「おう、手伝いに来たぜ」
雪「貞ちゃん!」
雪ちゃんの声が聞こえてバッと振り返る。
燭「雪ちゃん!!」
雪「光兄…!」
腕を伸ばしてきた雪ちゃんを抱き上げる。
雪「光兄…。会いたかった。」
頬をすり寄せながら小さな声で呟いた。
燭「僕もだよ。無事でよかった。」
雪「ふふっ、ボクもお料理手伝ってもいい?」
燭「もちろんだよ、一緒にやろう!!」
2人で奥に戻ると歌仙くんたちが準備を進めてくれていた。
燭「お待たせ!任せ切りにしちゃってごめんね!」
歌「構わないよ、燭台切はそっちを頼む。」
雪「鶴ちゃーん!」
歌「あぁ、雪ちゃんと鶴丸もそっちを頼むよ。」
鶴「おぉ、任せろ!」
鶴さんと雪ちゃんと並んでいられることが嬉しくて自然と頬が緩む。
燭「そうだ、雪ちゃんはお昼何にしようか?」
雪「ボク?朝ご飯食べたからお腹いっぱい。」
鶴さんに抱っこされながらくるくるとお鍋の中をかき回してくれる雪ちゃん。
鶴「たくさん食べないと大きくなれないぞ?」
雪「ん〜…。」
駄々っ子のような雪ちゃんの態度が面白い。
でも、困ったな…。
食べないのが普通だったみたいだからまだあまり食べ物を胃が受け付けてないのかな。
燭「じゃあ雪ちゃん。ジュース飲む?」
雪「じゅーす?」
少し目がトロンとした雪ちゃんがこちらを向く。
燭「あれ?雪ちゃん?眠いの?」
いつも冷蔵庫にストックがある野菜ジュースを出しながら聞く。
鶴「疲れたか?」
雪「んぅ…?」
だめだ…笑
今にも瞼がくっついてしまいそうな雪ちゃんに昼餉を取らせるのは無理そうだな…。
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作者名:綺衣 | 作成日時:2017年6月27日 21時