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3話 ページ4

〜一期一振side〜


燭「小狐丸さんなかなか見つからないね…。」


太「えぇ…ここまで見つからないとは…。」


少しばかり疲労の見えるおふたり。


私達は今日見飽きるほど見たこの景色をきょろきょろとまた見ていた。


こうなったのも数時間前…。


先日来た三日月宗近殿が…


三「小狐はまだおらんのか?」


翡「あ、あぁ、、すまんな探してはいるんだが…。」


翡「今日はもう日も落ちるし、一期たちも疲れているだろうから明日また探そう。」


三「そうか…。」


と、ここで諦めたかと思ったが…


三「やはり、小狐がいないと寂しのう…。」


こんな三日月殿の我儘に負けてまた出てきたわけだ。


蛍「ねぇねぇ、一期さん。あそこ、なんかいない?」


一「え…。」


蛍丸殿に言われた方向に目をやる。


一「人!?」


蛍丸殿と慌てて駆け寄ると女子だった。


一「大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」


彼女はひどい状態だった。


返り血なのか彼女自身の血なのか真っ赤に染まっており、脇腹を刺されたらしくひどく出血していた。


燭「どうしたんだい…ってその子!」


太「急いで主に連絡をして帰還しましょう。」


山「俺が連絡してくる!」


歌「足も怪我しているようだが…」


一「これは………急いで帰還しましょう!!」


山「主が今ゲートを開けてくれたそうだ…!」


私達はすぐに女子を抱き抱え、ゲートをくぐって帰還する。


一「主殿!彼女の手入れをお願い致します…!」


翡「山姥切から話は聞いてる!!急いで手入れ部屋に…!」

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作者名:綺衣 | 作成日時:2017年6月27日 21時

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