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教室に戻ると神ちゃんがバスタオルを持って待っていた。




「バスタオル...?」

智洋「シゲ、いつもこうやからさ」




イスにもバスタオルを敷いた神ちゃんは、「ほら、シゲこっち」 と重岡くんを座らせ、わしゃわしゃと拭き始めた。




大毅「いたっ...神ちゃん、いたいっ」

智洋「こんな雨の中で遊ぶ方が悪い。我慢しぃ」




ガシガシと荒っぽく手を動かす神ちゃんに、されるがままの重岡くん。

だんだんと気持ちよくなってきたのか、重岡くんの目は閉じている。




「なんか、犬みたいやな」

智洋「ほんま、でっかい犬やで」




そう言って笑った神ちゃん。

「世話焼けるわぁ」 なんて言いながらも楽しそうで。

重岡くんのことほんまに大事なんやろなぁって思う。




智洋「ほら、なに突っ立ってんの。Aもこっち座って」

「え?」




手を引かれ椅子に座らせられると、頭の上にバスタオルを掛けられた。




「うわ、」

智洋「シゲほどちゃうけど、Aも濡れたやろ?使って!」

「あ、ありがと...」




神ちゃん、バスタオル何枚持ってんの...

そんなことを思ったのは秘密。




大毅「あ!俺がAちゃん拭く!」

「え...」




立ち上がろうとした重岡くん。

神ちゃんが押さえつけたから立ててへんかったけど。




智洋「あかん。まだ終わってへん」

大毅「いやぁぁぁ!!俺がふっ...いたいっ!神ちゃんいたいっ!!」



「おらおらっ!」 と重岡くんの頭をガシガシ拭く神ちゃん。




「ふふっ」




そんな彼らを見て思わず笑顔になる。





雨の日も、案外悪くないかもね。




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菜那香(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しく読ませていただきました!次の『かみやまくん。』も読ませていただきます!期待してます! (2018年3月6日 22時) (レス) id: c1db9a1b15 (このIDを非表示/違反報告)
葵蘭 - しげかとっても可愛いお話でしたー!シリーズ化ですか!わーーとても嬉しいです、自担が出てくるのがとっても楽しみです。次作も頑張って下さい! (2018年3月6日 20時) (レス) id: 66b6be3986 (このIDを非表示/違反報告)
魅雷(プロフ) - しげがとてもかわいいですね! 読んでいてとても癒されます。更新頑張ってください!!応援してますか!! (2018年2月20日 23時) (レス) id: 4d516f1eb6 (このIDを非表示/違反報告)
はるかんぼー(プロフ) - シゲの行動を妄想すると面白くて声に出して笑いそうになります笑 (2018年1月31日 20時) (レス) id: 5130fbb993 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴぃたん | 作成日時:2018年1月15日 23時

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