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昼休み。
「Aー」 といつものように私を呼びに来た神山くん。
それを見てコソコソと話し出すクラスの女の子。
『ね、Aちゃんって神山くんと付き合ってるの?』
『さぁ?でもなんかずるいよねー、重岡くんとも仲いいやん』
『どっちかにしろって感じー』
...全部聞こえてますよ。
なに、私が誰と仲良くしたっていいやん。
大毅「A、あんま気にすんなよ?」
「...わかってる」
そうは言ったけど、やっぱりちょっとしんどいかもね。
「おまたせ」
智洋「行こか」
そう言って笑う神山くんを見ると、ぎゅって胸が苦しくなると同時に、あぁ、やっぱり好きなんだなって、そんなことを思った。
「そういえば、神山くんって最近よく告白されてるよな」
中庭のベンチに座ってお弁当を広げると、そう口走った私。
智洋「あー、確かにそうやな」
「何人やろ」 なんて指を折って数え出す神山くん。
そんなことしなくていいよ、多いのは分かってるから。
智洋「でも全部断ってんで?」
「なんで?」
智洋「なんでやろなぁ」
そう言う神山くんに、「好きな人でもおるん?」 なんて。
自分が一番聞きたくないことを聞いていた。
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みなみ(プロフ) - 面白かったです。 (2018年4月12日 22時) (レス) id: 147e50fb2b (このIDを非表示/違反報告)
aoringo(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです♪これからも応援しています! (2018年4月11日 23時) (レス) id: 2fc81bdf76 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月24日 19時) (レス) id: 0d77c7db4d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月20日 20時) (レス) id: c8a682c983 (このIDを非表示/違反報告)
MAIKA(プロフ) - この小説とっても面白いです!神山くんほんと最高ですよ!頑張って下さいね!応援してます! (2018年3月14日 16時) (レス) id: dcb8dac435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぃたん | 作成日時:2018年3月13日 21時