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どれくらい経ったのか。
階段の踊り場に座り込んで結構な時間が経った気がする。
「何時やろ...」
このまま教室に戻ることもできず、ただ、ぼーっと過ごしていた。
ここの階段を使う人は少なくて、普段もあまり人は通らないから、授業中に通る人なんてもちろんいないわけで。
ずっとここにいてもバレないかな、なんて。
そんなことを思っていた。
すると、「あ、いた」 と特徴的な声がした。
「シゲ...なにしとん」
大毅「それはこっちのセリフ。どうした?」
神山くんが告白されてるの見て、嫉妬した自分に腹が立った。
なんてことは言えず、ただ、「なんとなく」 と答えた。
「シゲはなにしてるん、授業中やろ」
大毅「お前を探しに来たんやん。おらんから先生心配しとった」
「...放っといてくださいって言っといて」
そう言うとシゲは、「じゃあ次のチャイムで戻ってきいや」 と私に背を向けた。
「ありがとう」 と呟いた声は彼に聞こえたのだろうか。
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みなみ(プロフ) - 面白かったです。 (2018年4月12日 22時) (レス) id: 147e50fb2b (このIDを非表示/違反報告)
aoringo(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです♪これからも応援しています! (2018年4月11日 23時) (レス) id: 2fc81bdf76 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月24日 19時) (レス) id: 0d77c7db4d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月20日 20時) (レス) id: c8a682c983 (このIDを非表示/違反報告)
MAIKA(プロフ) - この小説とっても面白いです!神山くんほんと最高ですよ!頑張って下さいね!応援してます! (2018年3月14日 16時) (レス) id: dcb8dac435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぃたん | 作成日時:2018年3月13日 21時