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智洋「Aってさ、趣味とかあるん?」
「え、趣味?んー...」
趣味かー、なんやろ。
「ピアノ?かなぁ」
智洋「まじ?俺も楽器すんで!」
「そうなん!何やるん?」
そう聞くと、「えーっと、ギターやろ、ドラムやろ、ピアノやろ、トランペットやろ...」 と指を折って話し始めた。
めっちゃやるやん。
「かっこいい...」
智洋「ん?」
「あ、なんでも、ない」
あぶないあぶない、思わず出てしまった。
楽器を演奏する神山くんを想像するとつい。
智洋「他は?」
「え、他?んー...あ、お菓子作り」
智洋「え、一緒!俺も作る!」
「めっちゃ意外」
神山くんは見かけによらず、甘党で。
お菓子とか自分で作ったりするらしい。
スイーツ男子、良き。
「なんか共通点多いな」 と笑う神山くんの言葉に、嬉しくなる。
一人で舞い上がっていると、「おい、A!」 と声が聞こえた。
「え、あ、シゲ」
大毅「お前、次移動教室やろ、行くで」
そうやった。
神山くんとの話に夢中になりすぎて忘れてた。
シゲが私の腕を引っ張る。
「あ、まって、神山くん、またね!」
智洋「お、おう...」
別れ際、神山くんは少し悲しそうな顔をしてそう呟いた。
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みなみ(プロフ) - 面白かったです。 (2018年4月12日 22時) (レス) id: 147e50fb2b (このIDを非表示/違反報告)
aoringo(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです♪これからも応援しています! (2018年4月11日 23時) (レス) id: 2fc81bdf76 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月24日 19時) (レス) id: 0d77c7db4d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月20日 20時) (レス) id: c8a682c983 (このIDを非表示/違反報告)
MAIKA(プロフ) - この小説とっても面白いです!神山くんほんと最高ですよ!頑張って下さいね!応援してます! (2018年3月14日 16時) (レス) id: dcb8dac435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぃたん | 作成日時:2018年3月13日 21時