鎌 鼬 ー カ マ イ タ チ ー【緑】

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(流星side)





流星｢おおきに。また来てくださいね｣





お客さんにペコッとお辞儀をして店の中へと戻る。





流星｢望ー。テーブル拭いといてー｣

望｢はーい｣





俺らは兄弟でカフェやってる。
俺らのほかに、照史が一緒に働いてくれてる。
望は学校があって、休みの日しか来れへんから、基本は照史と二人。
今日は用事があるらしくて来てへんけど。





俺が店の奥に入って、いろいろとしていると
｢お邪魔しますー｣って声が聞こえてきた。





流星｢あ、シゲや。いらっしゃい｣

大毅｢流星！久しぶりやなー｣

流星｢ほんまに。忙しかった？｣

大毅｢まぁな｣





やって来たのは重岡大毅。
何年か前からここに来るようになって、すっかり常連さん。





大毅｢流星聞いてや。またカマイタチが出たんよ｣

流星｢あー。あの｣

大毅｢最近ないって思ってたのになぁ…｣





なんて言葉を零すシゲ。
カマイタチが誰かっていうのは知らんけど
シゲから聞く限り、俺と同じ種類やと思う。





大毅｢なぁ、望。知らんかぁ？｣

望｢何言ってんねん。知ってるわけないやんか｣





望はそう言って笑ってる。
俺らが笑って過ごせる日々はいつまで続くのだろうか…




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