toru - 306 ページ1
“ 行ったことないって、お前マジかよ ”
彼の苦笑に腹が立ったのが3日前のこと。
そして、本当に来てしまった3日後の今日。
『…徹、慣れてるね』
「常連みたいな言い方しないでくれる？片手に収まるくらいしか来てないよ」
そう言ってパネルを操作する彼は妙に手際がよくて、胸にもやもやしたものが募る。
(……ホテルかぁ)
徹となんとなくそんな話になって今。
友達が行ったって話はよく聞いてたけど、わたしは一度も行ったことがなかった。
彼氏ができたことがなかったわけじゃないけど、何となく家でいいじゃんって思っちゃったりとかして。
「記念にレシートあげよっか？」
『…いらない』
「えー？」
喉奥でくつくつと笑う徹に緊張感なんかない。
(…なんか悔しい)
その悔しさが徹自身に対するものなのか、徹と前回一緒に行った人に対するものなのかはわからないけど
そんなわたしにはお構いなしで、徹は廊下を歩いていく。
「ここだよ」
何かの合図みたいに、その言葉が妙に甘く聞こえたのを覚えてる。
.
『…わぁ』
部屋に入って第一声。
わたしの口から出たのはそんな腑抜けた声。
「なに？なんの声なのさ」
『…思ってたより普通だなぁって』
「SMルームでもあるまいし。見た目はただのホテルと変わんないよ」
(SMルームってなに…)
聞くのは怖いから聞かないけど、でも室内はほんとにただのホテルと変わらない、小綺麗な部屋だった。
『…え、すごい！マッサージチェアとかあるんだ！お風呂もおっきいね』
(…なんか、結構楽しいかも)
そういえば、友だちも設備目的で通ってる子もいるって聞いたことがあるけど、こういうことだったのかもしれない。
『ねぇ、徹＿＿』
これなに？なんて
無邪気な質問をしようとした自分を恨みたい。
『…徹…？』
振り向こうとすると、徹が背後からぎゅっと抱きしめられた。
「はしゃぐのおしまい」
彼が吐く息は余裕がなくて、耳にかかる熱いそれに、思わず肌が粟立って。
「ねぇ、はやく」
『っ……まって、お風呂』
「そんな余裕ないから」
徹には綺麗なわたしを見て欲しいと思う反面、
甘く囁かれた言葉に身を任せてしまいたいと思う自分もいる。
『……慣れてるんじゃなかったの？』
ベッドに沈んだ身体で、せめてもの嫌味を吐けば
彼はわたしの唇を強引に塞いだ。
「お前を目の前にしてそういうの関係ないっての」
シャツのボタンを外す姿が、あまりにも色っぽくて
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しかよる。(プロフ) - 白布と侑くんありがとうございます…めっちゃいいです…！いつになってもいいので今度は北さんお願いしたいです。 (2020年3月10日 12時) (
レス) id: 882c51294e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - とてもキュンキュンしました！！リクエストで及川徹をお願い致します！！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしています！ (2020年2月19日 1時) (レス) id: dc255275bf (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - めっちゃ好きです！リクいいですか？佐久早くんをお願いします！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: ae7855eb22 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - リクでマッキーと岩泉君お願いします！ (2020年1月13日 22時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - お星さま100個目押せたーー！めっちゃ嬉しい＾＾←言いたかっただけです。 リクで、国見ちゃんお願いします！ (2020年1月7日 9時) (レス) id: 339945d703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：は お
| 作成日時：2019年12月8日 20時
