【ハイキュー】酔 わ せ て 【短編集】

エッグノッグ - 西谷夕 ページ2

『今晩暇ですか？Aさんに会いたいです』



年下の彼氏＿夕からLINEをうけて、急きょ、彼を行きつけのバーに連れてきた。


「ごめんね、こんな場所でよかった？」

「全然大丈夫っす！バーとか初めて来た…！カッケェ……！」

「ふふ…」

(どこに行っても、夕はいい反応してくれるから楽しいな)



席に着きメニューを依頼すると、バーテンは手際よくメニューを手渡してくれた。


「夕、何飲む？」

「え、……う、英語多いな…」

「……あ、そっか」


(こういう場に慣れてないのもあるだろうけど、そもそも夕って英語ダメだったな…)


英語っていってもそこそこ簡単な英語なんだけど、たしかに内容に沿った名前じゃないのが多いから、読めたとしてもなにがなんだかわからないかもしれない。


(…夕が好きそうなもの、頼んであげようかな？)

そう思っていると、夕が突然、ひらめいたように声を上げた。

「……あ、ここの英語なら分かりますよ！limitedなんで……限定っすか？」

「？…あ、うん。そうだね、合ってるよ」

夕が指差したのは、期間限定メニューの欄。


(そっか、限定品もいいかも)


「夕、ここからなにか頼む？期間限定だから、夕とか好きかも」

「期間限定！？まじっすか！こっから頼みます！」


そう言うと、夕は食い入るようにメニューを眺める。

「気になるのある？」

「…読めるやつがあんまりないんすけど、この…エッグ…ノッグ？ってやつ、なんすか？」

「…え」


(…エッグノッグって)


「…？Aさん？」

「え…あ、うん、えーと…エッグノッグっていうのは、甘いカクテルだよ。クリスマスによく飲まれるんだけど…」

「へぇ…そんなんあるのか…うまいっすか？」

「…うん。結構甘いけど、わたしは好き」

「そうなんすね！じゃあ、これで！」

…はじめてだもんね。
知ってるわけないか


そう思いながらも、無意識にこれを選んでしまうならさすがだなと思った。


「…ふふ」

「？どうしたんすか？」

「んーん。なんでもない」


普段の夕も好きだけど




リベロをやってる時の夕も、大好き。


＿エッグノッグ
カクテル言葉【守護】

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真夏にクリスマスて時期外れえぐいんだが
読み返したら恋愛要素あんまりなかったんじゃぁ

デニッシュ・メアリー - 松川一静→←エル・ディアブロ - 及川徹

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