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Aside
断ることなんてできなかった私はYESと答えるしかなかった
心地いいバスに揺られ大半がぐっすり眠っている
斜め前の席で外を眺める隼人くんを見つめる
「はぁ...」
もちろん、麻友ちゃんは大切な友達だから協力したい気持ちもある
けど、あの頃とは違う
自分の気持ちに、隼人くんへの気持ちに気づいてしまった今
恋のライバルの味方をするなんて
しかも麻友ちゃんは隼人くんの元カノ
そんな相手にチャンスを与えていいのかな・・・
〈海、麻友ちゃんも来るって!楽しみだね!〉
そう送るとすぐに既読がついた
有《Aも行くの?》
〈うん!〉
私はそう送って携帯を閉じた
『『海〜〜〜っ!!!』』
遊び当日
高岡くんがビーチボールを投げ真っ先に砂浜に駆け出して行った
「わ〜海久しぶり!」
ずっと楽しみにしてたみんなでの海
久しぶりということもあり、気合を入れて白色の袖と裾がふわりと広がるデザインのワンピースを新調した
み『Aその服新しい?』
「うん!新しく買ったの」
つ『めちゃめちゃ可愛い!!』
「ありがとう!」
少し気合い入りすぎかな?とも思ったけど、褒めてもらえてよかった・・・
今日は隼人くんと、沢山思い出作れたらいいな
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作者名:こばと | 作成日時:2022年11月10日 17時