私の胸の鳴る理由 (ページ23)

今日:13 hit、昨日:25 hit、合計:24,007 hit

22 ページ23

Aside

「･･･」

眠れない

私たちは自分たちの部屋に戻って布団に入ったが、さっきのこともあってなかなか眠りにつけなかった

私は、他の5人を起こさないようにそっと部屋から出た

飲み物でも買おうとロビーに向かうと

「･･･え、、隼人くん」

有『A』

私だけだと思っていたら自販機の前には隼人くんがいた

誰もいない静かな空間でただ2人

有『寝れねぇの？』

「･･･え、？あ、うん」

有『俺も』

「そっ、か、、」

私たちはペットボトルの飲み物を買ってロビーのソファに座った

有『A』

「ん？･･･っ、！え、、」

名前を呼ばれ振り向くと、突然、隼人くんに手首を掴まれソファに押し倒された

「え、ちょっ、隼人くん」

有『解いて』

「え、？」

有『自分で解いて』

言われるまま、隼人くんの手から抜け出そうと必死に動く私

「あれ、っ、、」

隼人くんってこんなに力、強かったんだ...

いくら頑張ってもびくともしない

有『こういうこと』

そう言ってパッと離された手

有『さっきの奴が急に襲ってきてたら、Aはどうしてたの？』

「･･･えっと、」

有『今のでわかったでしょ？いくら頑張っても男の力には絶対に勝てないの』

『もっと危機感持って』

「･･･ごめん」

有『もう遅いし部屋戻ろ』

「うん、」

さっきの怖かった隼人くんの目は、私を守ろうとしてくれてたんだ