12 ページ12
.
「A!!!」
バンと大きな音を立てて開く扉
驚いて私の周りにいた動物たちはみんな家具の後ろへと隠れてしまう
「サーシャ、ここには怪我をした動物が沢山いるといつも言っ……なぜ人間を?」
サーシャは色素の薄い女性のような人を抱えていた
ただ、この人がいつも言っているカナエだということは直ぐにわかった
「何かあったんだね
血の匂いがする
彼をここに寝かせて」
肩で息をしているサーシャの背中を撫でながらベットへと誘導する
どうやら脇腹の方がえぐれているようでカナエの顔は青ざめていた
「なぁ、叶助かるよな…!」
「私の魔法を舐めてもらっちゃあ困るね
こんなのちょちょいのちょいさ」
魔導書を片手に腹部に手を当てる
出血の量が多いな…輸血が必要になりそうだ
「よし、外傷は抑えた
私は少し輸血用の血を取ってくるよ
その人、カナエだろう?彼は何型?」
「えっと…なんだっけ…あ、うぁ…」
「落ち着けサーシャ
お前しか助けられないんだぞ」
背中をさすりながら体を落ち着かせる
何があったか知らないが、サーシャはカナエの手を握って離さない
一体どうしたものか…
「……ッあっ、A型だ!!
A型のやつ探しに行くのか!?」
「いや、そんな時間のかかることはしないよ
ちょぉ〜っと悪いことをするだけ♡」
葛葉はカナエのそばに居ろ、そう言って私は窓から飛び出す
「あ、大声出すと危ないからな
くまさんが起きちゃうぞ〜」
「は?」
.
601人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
兎斗(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!もう既に惚れました()楽しみにしてくださってありがとうございます!がんばります! (2022年11月28日 0時) (レス) id: d97bb948a4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - knmtお前ッ…!!!急に優しくするなよ惚れるだろうが!!と読む途中に必死に悶えるのを抑えながら悶えてたにゃーです(??)今回も面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年11月21日 19時) (レス) @page21 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
兎斗(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます!!笑 更新頑張ります!奥様ァァァァァァァァ!!!!() (2022年11月19日 0時) (レス) id: d97bb948a4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - ああああああ!!!いけません!!いけません奥様アアアアアア!!!!死んじゃう!!!尊さで死んでしまう…!!(( はい、今回もてぇてぇくて無事死亡しました!()更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2022年11月16日 2時) (レス) @page19 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
兎斗(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます!飽きるまではほぼ毎日くらいの頻度で更新できると思うので楽しみにしててください!(飽き性) (2022年11月13日 2時) (レス) id: d97bb948a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:兎斗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時:2022年11月1日 23時