episode2 テケテケ ページ1
「・・・・・・ん・・・?」
「あ、気がついた・・・!」
ここはどこだ・・・?
俺は・・・どうなってるんだ?
頭がぼーっとして上手く考えられない・・・
でも、どうやら俺はどこかで寝ていたようだ・・・
「ここは・・・どこだ・・・?」
ゆっくりと起き上がりながら俺は呟く。
「・・・私の部屋ですよ。小暮さん。」
そう俺の問いに答えたのは、美梨だった。
あたりを見渡すと、確かにクリーム色の壁や、ところどころにある写真、
棚などに置いてある少女漫画などが女子の部屋ということを確定させていた。
「・・・・・・・・・・・・っ!?」
・・・ということは・・・俺は今まで・・・『女子高生』の部屋で寝てたのか・・・
そもそも俺が今まで寝ていたベッドも・・・
「・・・・・・・・・」
「どうかしましたか?・・・もしかして具合が・・・」
「いや、なんでもない・・・です。」
俺はそう言うとそそくさとベッドから出る
さすがに女子高生は・・・・・・
若干頬を赤らめてるのを自覚しながら立ち上がろうとするが
「えっ?」
クラっといきなり視界が歪む
その視界に体がついていかず、そのまま再び倒れてしまった・・・。
「ま、まだ立っちゃいけませんよ!」
あわてて美梨が近寄る
「ど、どうなってるんだ・・・?」
謎の不調に俺は疑問しか持てなかった。
何があったんだ・・・俺に・・・
「も、もしかして・・・覚えてないんですか?」
美梨が心配そうに俺に言う
覚えてない・・・?
俺はまだぼーっとする頭を必死に回転させ、俺の意識がなくなる前を思い出す・・・
確か・・・俺は・・・そうだ、俺は口裂け女と接触して・・・それで・・・
「・・・・・・コトリバコ・・・」
「え?」
「コトリバコ・・・あれはどこに行ったんだ?」
「コトリバコって・・・何なんですか?」
「ここにはない・・・じゃあどこに・・・」
「こ、小暮さん・・・?」
美梨の言葉が聞こえてないかのように俺はそう呟いていた。
そうだ、俺はコトリバコを使ったんだ・・・
でも・・・そのあとは・・・?口裂け女はどうなった?
コトリバコはどこへ行ったんだ?
俺は・・・どうなった?
コトリバコを思い出してからやたらと脳内に住み着いているとある不安を必死に隠しながらかんがえる
「小暮さん、あなたはコトリバコの呪いに巻き込まれてしまったのですよ」
美梨の部屋の扉を開けながら彼は俺の不安を一瞬であらわにさせた・・・
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雨ノ宮心音(プロフ) - 二次創作なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年5月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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