回転寿司 序章(ティアリスト) ページ16
中川さんの提案でなんと、特務課全員で回転寿司に行くことに・・・
中川さん曰く『今後の特務課のためにももっと進行を深めるため』だというのだが・・・
あの特務課がその中川さんの思惑通りになるわけにもいかず・・・
「中川、ごちそうさまでーす」
回転寿司に入って早々にそう言ったのは高木さん。
「ごちそうさま・・・って私の奢りとは一言も・・・」
「ご馳走様です。」
「悪いな、中川」
「太っ腹ですねさすが中川さん」
高木さんに便乗するかのように次々と言葉を重ねる特務課。もはや中川さんに否定をする環境は作られていなかった。
そして回転寿司に入った瞬間に言い、別の店へしようという提案を自然に消滅させた高木さんの高等(口頭)テクニック。
言い出しっぺの法則という言葉があるが、まさにこれのことかもしれない。
言い出しっぺが損する環境、みんなは是非作らないでほしい。その人は他の誰かの気持ちを代弁して言ったのかもしれないのだから。
まあ、それは置いといて。
特務課は店員につられ店の奥の方にある席へと誘導される。
「そういえばこの空間、女子私1人じゃん・・・美琴ちゃんとか由佳ちゃんがいるから今まで意識してなかったけど・・・」
ボソッと金森さんがそう言う。
中川さんが申し訳なさそうに苦笑いをし、氷室さんはあまり興味が無いのか明後日の方向を向いて黙っていた。
そんな中、高木が口を開く
「ん?俺の空耳か?今女『子』って聞こえたんだが・・・」
「・・・・・・ぷっ・・・」
小暮さんが吹き出す。恐らく彼もそこに反応したかったのだろう
「俺の近くにいる女で女子ってのはいねぇのになぁ・・・しいていえば・・・おばさん」
「ころしますよ?」
「ははっ、それが警察官の言うことかよ」
「あなたをころしたあと警察官の特権かなにかでその出来事を抹消するので問題ありません」
「こわっ」
金森さんが問題発言をし、高木さんが半分流しながら反応したところで中川さんが止める。
「それではごゆっくりどうぞ」
店員さんがそう言ったところで1回席の並び順を確認しておく。
入口から遠い方の席は前の方に歩いていた中川さん、高木さん、金森さんが座った。
人間の心理的にもそれは別に不思議ではないが・・・
先ほどの件のこともあり中川さんが間に挟まれて座っているのでとても居づらそうである
そして反対側には小暮さんと氷室さん
レーン側に小暮さんが座ったことから嫌な予感しかしない
どうなることやら
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ゆうりん - ティアリストさん、返信ありがとうございます!そんな裏話があったんですねw (2017年3月27日 0時) (レス) id: 955e9ba672 (このIDを非表示/違反報告)
ティアリスト(プロフ) - ゆうりんさん» コメントありがとうございます!回転寿司はパターンを変えている小説の書き方の中でも好きな書き方だったので私自身もとても楽しみながらかけました!このネタは焼肉屋に行った時に思いつくという謎の裏話もあります(笑)これからと応援よろしくお願いします! (2017年3月21日 22時) (レス) id: 38e65c6bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん - すごい面白いです!私のお気に入りは、回転寿司と菊川警察署特務課は今日も賑やか、です!更新待ってます! (2017年3月21日 22時) (レス) id: 955e9ba672 (このIDを非表示/違反報告)
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