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「動かないでくださいね、消毒口に入っちゃますから」
「ぅ…！…！…！」
なんやかんやの和解後、私は取り敢えず蘭さんの方の灰谷さんの痛々しい殴打痕を治療していた。治療といっても、切れた口の端を消毒して絆創膏貼ったりするだけだけど。
蘭さんは「全世界の女？全員抱いたけど」みたいなセクシーなお顔(なお私の価値観)に反し、ちょっと顔に手を添えるだけで目をギュッと瞑っておでこから首まで真っ赤にするピュアボーイだった。
さっきのザ・本職な危険な男の雰囲気どこいった？ってレベルで、子鹿のように震えながら私にされるがままになっている。
なんか…私セクハラかましてるみたいになってない…？大丈夫…？
ちょっと妙な気分になってると、他三人方はそれぞれな反応しているのが視界の端で見て取れた。
「に゛い゛ち゛ゃんずる゛い゛」
「蘭がここまで真っ赤になんの、初めて見た」
「面白いし今後強請る材料になりそうだから写真撮っとこ」
地団駄を踏む竜胆さん、感心するマイキーさん、さっきまで泣いてたのに悪い顔で写真を撮る九井さん。三者一様とはまさにこの事である。
ヤイヤイしてる男達に、もう、と小さく笑って溜息をつきながら、取り出した絆創膏を蘭さんの口の端に貼る。頬の方はちょっと痣になっているので、保冷剤で冷やすか。
「っ…あ、あの」
「はい、どうしました？」
「ヤじゃ、ねえの…オレ、さっき勘違いで怖い思い、させたし…」
「あはは、心配性ですねえ。もう大丈夫ですって」
「…」
おずおずと話しかけてきた蘭さんに笑って返してみるが、やはり不安らしく、黙って俯いてしまった。だから顔を覗き込むようにして蘭さんの前に蹲み込み、細くて長い指を握った。
「…！！」
「蘭さんはもう、私に銃向けたりしませんか？」
「し、しない」
「ホントに？」
「しない…」
「蘭さんがそう言ってくれるなら、信じます。…だから、もうそんなに申し訳なさそうにしないでください。私、蘭さんと仲良くしたいんですよ。…蘭さんは私と仲良くするのは、お嫌ですか」
「い！嫌！じゃ、ない…」
「よかった」
「っ」
蘭さんの言葉に安心して、頬が緩む。そんな私をみて、蘭さんはきゅう、と泣きそうな顔になると一瞬黙り込んだ。それから「だ、抱きしめても、いい？」と一言。
私は可愛いなあ、と思いながら「勿論です」と言い、腕を広げた。
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あまね - ガチ♡LOVE♡ほんっっとーに尊い!!!ガチで更新楽しみにしてます!!今もう作品崇めてます!!体調崩さない程度に更新してほしいです!! (2月9日 19時) (
レス) @page25 id: 0a2d634d93 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - べｯ別に控え目に言ってサイコーとか大好きとか思って無いんだからねｯ!さ、作者さんのこと崇めようとか、いｯ一ミリも思って無いんだからねｯ!さっさと幸せな生活送っていい人と巡りあって神作、体調崩さない程度に作んなさいよねｯ (12月19日 17時) (レス) @page25 id: 59fb56e365 (このIDを非表示/違反報告)
リトマス紙 - もう泣けてくるぐらいドンピシャ作品でした…！！！！！！！想いが裂けて口から内蔵出てきそうです！！(？？)作品の更新、頑張って下さい！応援してます！！ (6月4日 0時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろぉ(プロフ) - 文章の感じ(?)とかお話すごく好きです〜！他のキャラは出るんですかね？それも楽しみにお待ちしています！ (2023年1月25日 0時) (レス) @page25 id: f13e73b476 (このIDを非表示/違反報告)
カビキラー@Otaku2代目(プロフ) - ﾋｷﾞｬｰ!!好きっ！美醜逆転の梵天軸、しかもとっても好きな文章！！蘭ちゃんの所とかリアルにキュン死してしまいました…普段女なんて星の数程いるじゃん？みたいな顔してる人がキョドってるの本当に好き…美醜逆転のいい所全部詰まってる……好き……(語彙力皆無) (2023年1月21日 5時) (レス) @page17 id: edf3a1c316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怪人百面相 | 作成日時：2023年1月9日 22時
