３. Like × Love

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今日は雑誌のインタビューでAAA全員だから
昨日の今日で真司郎と顔を合わせられない気がする。


西「Aおはよう」

『あれ？今日早くない？』



やればできるんだよ、にっしーは子どもみたいに言う。

真司郎は来てないから、少しホッと安心した。


ここは知らない振りをすることが、大人なんだろうか？



宇「A、使ってくれたんだね！」

『……すぐに気に入っちゃった！』



昨日彼女から貰った､私の好きなブランドのバック。


宇野ちゃんの笑顔を見るたびに胸が締め付けられて
ごめんなさいと心の中で何度も何度も謝った。


與「おはよー」

宇「おはよう♪」


真司郎が来たから、慌ててスマホをいじってることにした。


『はあ……』


最初は雑誌の表紙撮影をするらしく、メイクに取り掛かる。


メ「どうされました？元気ないですよ？」

『……そう見えますか？』

メ「はい。無理しないでくださいね」



メイクさんに危なく言われて戸惑ったけど
それから話をするわけでもなかったから良かった。


今日は二人ペアの撮影もあるらしくて
昔の自分には戻ったら驚くほかないだろう。


私は秀太と撮影することになって、気楽にできそうだ。



末「Aとペアなんて、あまりないよな」

『そうだね。初めてじゃない？』



與「……」



私が秀太と楽しく自然体で撮影していたとこを
真司郎が悲しげに見ていたなんて気付かなかった。





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