♯31 ページ31
***
貴方 side
職場の同期から電話が掛かってきて、外に出ていたら。
じゃあねって言ったタイミングで、千晃が外に出てきた。
『千晃？』
千「こうやって、二人で話すことは久し振りかな？」
『そうかもねっ』
ドアの隣のイスに腰掛けて、なんとなく沈黙が訪れた。
千「……私、今も真司郎を意識してる」
『……え？』
千「あの時のことが忘れられなくて、意識しちゃうの」
絡みに絡まりあった恋ゴコロは、今でも忘れるはずがない。
千晃の横顔は綺麗で、高校の時より少し大人っぽくなった。
『……そうだよね。なんとなく分かる』
千「……」
『違うって思ってても、今でも千晃を意識しちゃう』
明るく振る舞っていても、千晃とは色々あり過ぎたからね。
『たまに、実彩子も意識するときがあるの』
千晃はなんで？と言うように、私に顔を向けてきた。
『真司郎ともあったし、本当にライバルだったからさ』
『体育祭のとき、千晃は私の味方でいてくれたでしょ？』
『……私、すごく嬉しかったよ』
真司郎を意識しちゃうことはしょうがないよね、って。
千晃には必ずいい人が見つかると思うよ、って。
偉いことは言えないから、千晃が自分を責めないように言ったら。
千「……ほんと、Aの馬鹿」
涙目になりながら、千晃はニコッと笑ってくれた。
『……でも、真司郎だけは取らないでね？』
千「っ当たり前でしょ！馬鹿！」
『……ふふ。ありがとう』
辛いとき、悲しいとき、嬉しいとき。
真司郎は毎日のように私の隣にいてくれたから。
『……私、あの人がいないとダメみたいなの』
千晃にヘヘッて笑ってみせて、戻ろう？ってイスから立ち上がった。
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真恋 - とてもヒヤヒヤドキドキしながら読んでいました！最後は幸せを築けて良かったと思っています！完結してよかったです！最後まで観れてよかったです！読んだら私側も幸せな気持ちになれました^_^ (2018年7月21日 21時) (
レス) id: 065ce4ac36 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 和歌さん» ありがとうございます。他の作品も宜しくお願いします(´ω`) (2017年9月13日 15時) (レス) id: de70910451 (このIDを非表示/違反報告)
和歌(プロフ) - お疲れ様でした！ 読んでいてとてもドキドキしました！ これからも新しい作品などに向けて頑張ってください！ (2017年9月12日 23時) (レス) id: ec09f9d23d (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - れいなさん» ありがとうございます。たくさんコメントしてくれて、本当に嬉しいです(*´∇｀*) 時間があれば、書きたいと思ってます。他作品も宜しくお願いします！ (2017年9月11日 7時) (レス) id: de70910451 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 完結おめでとうございます！このお話が本当に大好きで、いつも更新されるのを楽しみに待っていました！番外編などでもいいので、このお話また読みたいです！あおさんの他の作品も大好きです！これからも頑張ってください！ (2017年9月10日 22時) (レス) id: 5499494dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお（こちらに変更） | 作成日時：2017年6月1日 6時
