野 球 部 の 君 ― 2

♯37 ページ7

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気付いてあげれば

誰も巻き込まれなかったはず









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全部自分のせいだから









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『………』ｶｷｶｷ









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体育祭の生徒会通信は

私が担当していたものだった









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今日も放課後居残りして

一人教室に残っていた








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千「秀太はAばっかだから」

千「私は映ってるはずがない、秀太の目に」








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『………？』









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千晃の声が聞こえて

私は廊下の方を見つめた









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與「秀太は好きな奴、居らへんよ」

千「…………」








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『與君と千晃………？』









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千「Aが羨ましいよ」

千「顔も勉強も運動も良くて、たまに嫉妬するくらい」









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千「恋にも一直線で、私とは大違いだね」

與「あいつが？」

千「実際好きなんでしょ？」









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與「ま、まあ………」









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千晃の好きな人は秀太………？









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千「本当羨ましいよ、Aは」

與「………？」









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千「内緒にしたら、バレないよ？」

與「………は？」









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ﾁｭ









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千「Aは警戒心が無いの」

千「真司郎も隙がありすぎ」









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千「ふふ」









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與「何なん………/」

千「真司郎、顔が真っ赤だよ」ﾌﾌ

與「辞めろ！俺には………っ」









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ﾁｭ









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千「貴方は何も言わなくていいの」









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『嘘………っ』









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内容も丸聞こえで

今更聞いてないなんてできない









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