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gr side
gr「今日はもう遅い。何人か欠けていることだし自己紹介はまた今度にしよう。チーノ、Aをよろしく頼んだゾ。」
そう言って俺は自分の膝の上に乗せていたAを抱え直しチーノへ手渡した。
Aは疲れてしまったのか首がかくかくと傾いていて今にも寝てしまいそうだった。
ci「や、やっぱり無理かも…」
Aの小ささと軽さに驚いているチーノ。
わかるゾ…正直俺も潰してしまわないかヒヤヒヤしていた。
小さいのに加えてふにゃふにゃだったからな。あといい匂いもした。吸ってみたらいい栄養になりそうだ。
まぁチーノなら大丈夫だろう。
ci「行こっかA。」
そうしてチーノはAを連れて会議室を出て行った。
os「…で、どうするん？」
暫しの沈黙の後、Aが出て行くまでずっと笑顔を保っていたオスマンが笑顔を崩して俺に問う。
os「Aちゃん置いとくんは賛成やけど、いつかは元の世界に返すんやろ。兄さんが帰ってくれば話も進むだろうし。」
遠征任務に行っている仲間、兄さん。
彼は特殊魔法で他の世界へ行く事ができ、彼の任務は別世界の事について調べる事だ。
Aが他の世界からやって来た、という可能性を疑わなかったのは兄さんの魔法があったから。
どの様な世界が存在しているのか我々は知らないが彼曰く沢山の世界が存在していて、彼自身も全てを把握している訳ではないそうだ。
新しい世界へ行けるトリガーも分かっていない謎多き魔法だ。
兄さんの話を聞く限りAがいた世界らしきものはまだないが…
tn「…兄さんがおっても返すのは難しいやろ。Aは最後までうちで育てる。」
sha「返さんくてもいいんやない？まだちっこいんやしその内両親の事なんて忘れるって！」
Aを異様に好んでいる2人はもうAを元の世界に返す気がないようだった。
ht「待ってよ、それじゃAちゃんが可哀想。」
em「そうですよ！あの歳の子は両親に甘えたい時期でしょうし。早めに返してあげた方がいいと思います。」
また騒がしくなる会議室。
様々な考えを聞くのは大変楽しい事だが今回に関してはもう俺の中で答えが決まってしまっている。
gr「…悪いがAを元の世界に返すつもりはない。」
gr「＿気に入ったものを簡単に手放せる程、俺は優しくないからな。」
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ふぇいる@saya(プロフ) - この作品めっっっっちゃ最高です！！らだおくん出てきたのは笑いましたww (2月12日 1時) (
レス) id: dbd927b43a (このIDを非表示/違反報告)
沖本(プロフ) - この作品何度も読み返してしまうほど大好きです！！！めちゃ面白いです！！！とうこうがんばってください！！！ (2月3日 10時) (レス) @page9 id: 86edf69a89 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - rdoや!rdoとの絡み好きです!！ (1月23日 17時) (レス) @page31 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
わらびだんご(プロフ) - らだお出てきて笑っちゃいましたwww (1月19日 14時) (レス) id: c03bca7657 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - まちげぇた、rdo (1月18日 19時) (レス) @page31 id: f23bfbddd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2023年12月11日 18時
