赤羽くんと夕凪さん【暗殺教室】 (ページ36)

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♯33 ページ36

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「ヌルフフフ。夕凪さん、水を差すようで悪いのですが、」

「どうしたのせんせー」

「未成年の少女がそんな服装をするのは如何なものかと……」

下を見ると、思いっきりスカートが裂けていた。あの男のナイフのせいだ。

「はい」

「なに」

「そんなので帰るつもり？」

赤羽くんはいつも来ている、黒いカーディガンを私に差し出す。

「いけ、業くん！」

「珍しく王道的なアプローチ！」

「…………いらない」

私がそう言うと、せんせーやみんな、赤羽くんは目を点にして固まった。

「私も上着着てる。これ巻く」

私は自分の上着を脱ぐと、腰に巻き付けた。

「帰ろ」

硬直から早めに解放された有希子ちゃんと愛美ちゃんと、早めに部屋を出た。

「業くん……ドンマイ」

「つ、次があるって」

「今回のは良かったと思うよ……」

「ふむふむ。恋に無頓着な天然少女と、全てから回るイケメン……いい小説が書けそうですねぇ」

「はい殺す」