赤羽くんと夕凪さん【暗殺教室】 (ページ25)

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♯22 ページ25

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一限丸々使ったことで、だいたいの予定は決まった。途中、修学旅行に浮かれまくる殺せんせーにクラス総出で突っ込んだり、イリーナ先生の外国講座が始まったりとよく分かんないこともあったけど。

「お昼ご飯はどこにしよっか？」

「そーだな……」

「夕凪さんはどこか行きたい所ある？」

神崎さんが私に聞いた。

「どこでも」

「どこでも、って……」

「京都はご飯もお菓子もどこも美味しいから」

「えぇ！夕凪ちゃん、京都行ったことあるの！？」

茅野さんは身を乗り出して、目をキラキラさせていた。そういえば甘いもの好きだったよね、この子。

「親戚が住んでて。時々集まる時があって、たまに外食するの」

「じゃあ夕凪さんが外食で一番美味しかったところ教えてよ。絶対当たりじゃん？」

「さんせー！」

赤羽くんの提案で、私は京都のご飯屋さんや和菓子店をいくつか紹介した。お店の名前が思い出せなくて、ちょっと苦労した。
みんながワイワイしてる中、神崎さんがボーっとしている私に話しかけてくれる。

「凄いね、夕凪さん。どこも美味しそう」

「そっか。良かったね」

「…………あの、夕凪さん」

神崎さんは少しモジモジしながら、言いにくそうに口を開いた。……トイレに行ってくるって言うのかな。

「心花ちゃん、って呼んでもいいかな？」