赤羽くんと夕凪さん【暗殺教室】 (ページ20)

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♯18 ページ20

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「では、夕凪さん。始めましょうか」

「……よろしくお願いします」

放課後。私は殺せんせーに呼び出されて、たった2人で教室にいる。

「何のお話ですか」

「今回の君のテスト結果についてです」

「………別に言うことないと思いますよ。みんなと同じくらいだし、普通だし」

私がそう言うと、せんせーは机の上に今回のとは違うテスト…………いや、模試の結果を出した。

「これは君が一年生最後に受けた全国模試の結果です」

「……どこから」

「ヌルフフフ。少しツテがありまして」

「そっか」

全国統一中学生一年生学力検査

夕凪心花椚ヶ丘中学校一年生

国語 100点満点100点
数学 100点満点99点
英語100点満点100点
理科 100点満点97点
社会100点満点98点

合計点数 500満点中494点

全国 3206241人中 1位

懐かしいな、この結果。家族に出したら、すごく褒めてくれたっけ。

「そしてこちらが、二年生最後の全国模試です」

全国統一中学生二年生学力検査

夕凪心花椚ヶ丘中学校二年生

国語 100点満点63点
数学 100点満点54点
英語100点満点50点
理科 100点満点49点
社会100点満点52点

合計点数 500満点中268点

全国 3156424人中 1500121位

「これは君がこのクラスになる、大きな理由になったそうですね」

「そう……」

私は並べられた模試の結果をじっと見る。今受けても、きっと二年と同じ結果になるだろう。

「さて、夕凪さん。今回私は君に複数教科を教えると同時に、君の得意不得意の研究も重ねました。
その結果ですが……よく分かりませんでした」

「…………」

「私もすごく驚きました。これでも人の本質を見抜くのは得意な方なのですが」

夕焼けを背景にカラスが鳴いていた窓の外は、少しずつ暗くなっていく。

「教えてくれませんか。君は何が得意で、何が苦手なのか」

殺せんせーはそう言って、紙とペンを取り出し、メモを取る準備をした。

「…………」

「夕凪さん？」

「………分かりません」

私はそう答えた。