赤羽くんと夕凪さん【暗殺教室】 (ページ13)

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♯11 一学期中間テスト編ページ13

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「「「「「さて、始めましょうか！！！」」」」」

今日も今日とてマッハのスピードで動く殺せんせー。残像は27個、つまりクラス人数分。

「学校の中間テストが迫ってきました！」

「そうそう」

「そんなわけでこの時間は…」

「高速強化テスト勉強を行います！！」

「先生の分身が1人ずつマンツーマンで、それぞれの苦手科目を徹底して復習します」

残像が一言ずつ話す。残像って自我をもってたんだと、私は今知りました。

「下らね、ご丁寧に教科別にハチマキとか…って、なんでNARUTOなんだよ！！！」

「寺坂くんは特別コースです。苦手科目が複数ありますからねぇ」

たしかに他のみんなはただのせんせーなのに、寺坂くんの残像はメイクまでして完全にNARUTOだ。

「せんせー、」

「なんでしょう」

「寺坂くんはNARUTOなのに、なんで私はドラえもんなんですか」

私のせんせーは目以外はほぼドラえもんのせんせー。

「それはですねぇ…………
夕凪さん、貴方が以前受けたテスト結果を覗かせてもらいました」

「プライバシー侵害」

「違います！ごほん、その結果……

全部100点満点中50点とはどういうことですか！？」

「逆にとるのが難しいですよ！？」せんせーはそう続けた。
私は勉強好きでも嫌いでもないし、普通ぐらいの成績取れてたらいいと思っていた。可も不可もない、そんな点数が取れれば私はいい。

「ですので今回は、複数の科目を教えつつ夕凪さんの得意不得意の把握に臨もうと思いまして」

「そっか」

得意不得意か…………。自分でも分からないんだから、きっとせんせーも分かんないよね。
するとせんせーの顔が半分欠けていた。どうやら他の残像もそうだ。

「「「「急に暗殺しないでください業くん！！それ避けると残像が全部乱れるんです！！！」」」」

隣では赤羽くんがナイフを突き刺し、それを避けようとグニャリと顔が欠けていた。

「でも先生。こんなに分身させて、体力持つの？」

「ご心配なく、一体外で休憩させてますから」

ホントだ、一体外にいる。一回窓経由してるし、逆に疲れそうだけどなぁ。