再開メンバー！ ページ29
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「ヴィルサン！やっと見つけた！」
「エペル！」
職員がくれたＩＤカード、エペルの作り出したユニーク魔法、ルーク先輩の行先が分かるユニーク魔法を駆使し、私たちは管制室へと辿り着いた。
「ああ、我が愛しの
「良かった……みんな無事に合流できて……」
「「「「「！！？？」」」」」
「ルーク！それにユウも。怪我はなさそうね」
顔を合わせないで、まだ1日も経っていないのに、酷く懐かしくて安心する。
ヴィル先輩はルーク先輩のユニーク魔法に気づいていたためか、私たちが現れても他の5人のように戸惑いは見せない。
「エペルに、ルークに……ユウだと？なんでテメェらが
「我が友の危急存亡のときゆえ、馳せ参じたのさ！」
「姫様、何故こんな危険なところに！？」
「ルーク先輩と同じ。我が友の危急存亡の時！ってね」
「本部内はかなり複雑に入り組んでいたはず……どうやってここまで！？」
「その話は後にしよう」
レオナ先輩が、ルウが、ジャミル先輩が質問攻めにしてくるが、今はそんな時じゃない。
「そろそろ僕の魔法が切れちゃう。みんな、来るよ！」
エペルはここに来るまで何度も魔法を使ってきた。魔力もそこそこ消費しているし、彼のユニーク魔法は倒すためのものではない。
ガラスの割れる音がすると、カローンたちが続々と起き上がり、私たちに襲いかかる。
「ルウくん、ユウくんは今キーを奪われて魔法が使えない。どうか彼女を守ってくれないか？」
「……！姫様のキーが？」
ルウは魔法が使えず、カローンから逃げ続けているだけの私の方を見た。そして軽く頷くと、大きくジャンプしをして、私の前に立つ。
「ルウ！？」
「姫様！俺の傍から絶対に離れないでください！」
ルウは手をかざすと、無数の光の矢をカローンに向かって放つ。光は決まってカローンの同じ場所を貫いていく。おそらく、その場所がカローンにとっての心臓なのだろう。
「っ……、姫様失礼！しっかり捕まって！」
「え？うひゃあ！！」
ルウは軽く舌打ちをすると、私を横に抱えて、カローンの攻撃を避ける。その間も倒すことをやめることはなく、私を守りながらルウは戦い続けている。
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作者名：紅葉 | 作成日時：2023年4月2日 9時
