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変革アクション! ページ29

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Lou side


『スター・ローグ 〜英雄ヒーローへの道〜』はシンプルなシューティングゲーム。
簡単な操作で、あまりゲームをしないヴィルでもさくさくプレイできている。

「うまい、うまい!第1ステージのボスまで難なくクリアできたね!」

「プレイしてて気づいたけど……このゲーム、実写映画化されてない?このストーリー。おぼろげだけど、父と一緒に映画館で見た記憶がある」

「マ?ヴィル氏、実写映画見たの!?」

「あの映画、ゲーム原作だったのね。今日初めて知ったわ」

映画か……ゲームが映画として取り扱われることもあるんだな。

「映画版は原作ゲームのファンからも評価が高かったけど、原作を知らない一般層にもヒットして、『スター・ローグ』の名前を広めるきっかけになったんだ」

「そうそう。映画をきっかけに、ゲームはさらに売上を伸ばし……ついに続編制作決定へ!」

「でも……ゲームの続編制作決定と発表された直後、ゲームの開発チームが仲違いしちゃって」

「マジで悲劇ですわ。シナリオライター、キャラクターデザイナー、ゲームプランナー、全員が揉めに揉めてゲーム会社を辞め、散り散りに……」

「制作陣が誰も残らなかったんじゃ、続編を作っても別物になる可能性が高いわね」

「そう。無理に別クリエイターを立ててまで続編を作らなかったゲーム会社のポリシーは評価できる。しかし、『スター・ローグ』の続編は永遠に叶わぬ夢になってしまったのであった……」

『拙者たちのレジェンド』。そう言うくらいだから、この2人は相当なファンなんだろう。たしかに姫様も見ていたアニメの続編が決まった時なんかは、すごく喜んでいた。
分野は違えども、ファンにとって次回作というものは嬉しいものに限りないんだな。

「その流れで、実写映画の続編も凍結しちゃったみたい」

「いつの日かまた神クリエイターたちが集結し、『スター・ローグ』の続編が発表される奇跡を、拙者はずっと夢見てるんでござるよ……。ウッ……」

「あら。夢見てるだけなの?」

「え?」

「そんなに好きなら、アンタが作ればいいじゃない」

「はあ?」

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作者名:紅葉 | 作成日時:2023年3月18日 11時

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