▶︎ ページ28
.
Lou side
「星歴1997年＿＿ティターン星雲より進行してきたクロノス軍の支配下におかれた惑星･ガイアは、混沌の中にあった。侵攻により滅ぼされたかに思えたガイア王朝……しかし！クロノス軍の目を欺くため、身を隠し、身分を偽り育てられた1人の王子がいたのである！
養父母により自らの出生の秘密を聞かされた王子は、本当の両親とガイアの平和を取り戻すべく、ひとり旅立つのであった！デデデデーン！」
「「「「…………………………」」」」
興奮のあまりゲームのストーリーを語るイデアを、ヴィルたちが無言の視線を向ける。
それに気付き、イデアは我に返る。
「………………ハッ！あっ、サ、サーセン、つい盛り上がっちゃって……。シュ、シューティングゲームなんだけど、ホント、全編ストーリーがエモエモのエモなんで……。よ、よ、よかったらやってみてクダサイ……」
「なんでそこで急にしぼむのよ。アタシたちなにも言ってないじゃない」
「そうだよ兄さん。推しゲーは自信を持ってプレゼンしなきゃ！」
「せ、拙者のプレゼンより、プレイしてもらえれば面白さがわかってもらえずはず。とりあえず、まずは1ステージやってみて！」
さっきのテンションと打って変わって、イデアはいつもの自分に戻るとそのままヴィルにゲームするよう薦めた。
「アタシ、シューティングゲームってほとんどやったことないんだけど……」
「なら初心者モードに設定しておくね。ヴィル・シェーンハイトさん、コントローラーをどうぞ」
設定をし直したオルトがコントローラーをヴィルに渡した。
「では……」
「「『遥か彼方の栄光を目指し、流星のように駆け抜けろ！』」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅葉 | 作成日時：2023年3月18日 11時
