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Lou side
「あ！勘違いしないで欲しいんだけど、拙者は別にリドル氏にゲームの良さを理解してほしくて言ってるわけじゃないから。『ゲームを楽しもう』って気持ちがない人がケチつける前提でプレイするなんて、完全に時間の無駄だし全方位に失礼。リドル氏の考えを否定する気はないし、実際リドル氏はそのマインドで生きてて長年学年主席キープいてるんでしょ？なら現状維持でいいんじゃないですか？
万が一にもゲームに触れたことで、学力低下を招いたら困るでしょうから！ドゥフッ！」
「な……っ、は……！？」
イデアのマシンガントークにリドルは困惑して、あまり言葉が出せていない。俺もこれにため息をつくと同時に、どこか見た事のある景色だと、既視感を覚えた。
「あーあ……リドル、捲し立てられて完全に固まちゃってる」
「……イデアのヤツ、本当に他人をイラつかせる喋りの天才だな」
「イデア先輩って、あんなにハイテンションでたくさん喋れる人だったのか……」
「部活中も、ゲームやアニメのこととなると急に早口になることは多いですよ」
「それだけ没頭できる趣味があるってことで……」
好きなものができるのはいいことなんだが……。
あ、この光景あれだ。機械について語る姫様と姫様のことについて語るシュウにそっくりだ。
「ば、馬鹿にしないでください！このボクが、ゲームをした程度で成績を落とすなんてありえない！」
「おやおや〜？さっきと言ってること変わってませんか？『ゲームは学力低下を招く』とか言ってたの誰でしたっけ？ヒヒッ！」
「それは、自制ができなかった場合の話で……っ！ボクはそんなことにはなりません！」
「本当でござるかぁ〜？ゲームやったこともないのに、どうやてそれを証明するんですかぁ？」
「いいだろう！それなら、やってやろうじゃないか。そして、ゲームなんかじゃボクの学力に傷ひとつつけられないことを証明してやる！」
あれよあれよという間に、イデアの挑発に乗せられたリドルはそのままゲームをする羽目になってしまった。
「ヒヒヒ！楽しくてやめられなくなっても知りませんぞ。オルト！モニターにプレイできるゲームのタイトル一覧を表示して！」
「はーい♪」
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作者名：紅葉 | 作成日時：2023年3月18日 11時
