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「ニキビ……それは若さの象徴でもあり、チャーミングでもある。しかし……ヴィルは来週、雑誌のカヴァー撮影が控えているからね。『撮影には万全のコンディションで』が彼の美学だ」
いや、あのっ……撮影とかじゃなくて。え待って、本当にニキビとかいう問題で、どこかも分からない嘆きの島に行こうとしてんの?
「撮影もなんも、まず戻ってこられるがどがもわがんねのに……!っつが、あんた副寮長だべ!?寮あげだらまねべよ!」
「私はポムフィオーレ副寮長である前に、美を求め、美を助くことを人生のテーマとする、『
「いや、そういうこと言ってるんじゃなくて……!」
「というか、嘆きの島がどこにあるのかわからないはずですよね?どうやって追いかけるつもりで……」
具体的な場所どころか、方角だって分からない。そんな中、ルーク先輩はどうやって嘆きの島に行こうとしているの……?
「嘆きの島の所在地は神秘のヴェールに包まれている……。でも、心配はご無用さ。私にはヴィルたちがどこにいるのか、“視える”からね」
「視える?それってどういう……」
「ああ……刻一刻と日没が迫っている。名残惜しいが、私は行かねばならない。それでは失礼するよ。アデュゥ!」
そう言うと、ルーク先輩は箒に跨り、とんでもないスピードで鏡舎を出ていってしまった。
「早っ!?」
「ま、待ってくださいルークサン!ルークサーーーーン!!!」
ーーー
おい、おいおい……
おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!
7章ヤバすぎだろ!!!えっ!?
つっ、つのたが……みんな大好きツノ太郎がぁぁぁ……!
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作者名:紅葉 | 作成日時:2023年2月26日 11時