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冷静リザルト! ページ35

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No side


「……………………」

「……………………」

「……………………」

前半3人とは違い、表情に全く違いが見られない。被検体B、D、G。それをボーっと見つめるイデアだが、遂に彼のツッコミが火を噴く。

「いや、早い早い!みんなシステムの構造に気づくの早い!レオナ氏とルウ氏、さては夢の中でも『これ夢だな』って秒で気づくタイプでしょ。つまんないな〜。ジャミル氏も、ストレス負荷がほとんど数値に影響してない……。なんでオーバーブロットしたんだ、この3人?……あとヴィル氏……」

光の速さで第2テストの仕組みを完全に理解した彼ら。更には、魔力やブロット濃度がストレス等に関与していない。

「『ラケシス・システム』同調率低下、残り5%、4,3,2……切断します」

『シミュレーター内でのクールダウンを全工程完了しました。被検体をヒーリングルームへ移送します』

「フタフタヨンゴー、テストの全工程を終了しました」

「乙です。データのバックアップが終了したら各自上がって」

「「了解」」

テストを進行していたオペレーターが、バックアップを取り終えた時、シュミレーションルームからオルトが帰ってきた。

「全被検体をヒーリングルームへ移送完了したよ。みんなよく眠ってる」

「おつかれさま、オルト」

「兄さんも、おつかれさま。レオナ・キングスカラーさんと、ジャミル・バイパーさんと、ルウさんテスト結果は?」

「計測完了してるよ。今モニターに表示する」

イデアは慣れた手つきで、モニターに3人の計測結果を表示した。

「わあ、みんな優秀な数値だね」

「レオナ氏は腐っても王室関係者っすな。幼少期から高度な魔法教育を受けてるのが如実にわかる。魔法の発動スピードも魔法保有量も非常に優秀。中でも出力の微調整がピカイチで、敵の攻撃威力に合わせて繰り出す防衛魔法はお見事。魔力の無駄遣いが少ない。つまり、無駄なブロット蓄積も少ない」

「ストレス負荷によるブロット蓄積値に大きな変動がないのもポイントが高いね」

「うーん、でもこれに関してはなんとも言えないっすな。レオナ氏が外部要因からくるピンチに強いのは分かったけど……内部からくる怒りや悲しみの感情に強いかどうかは、今回は計測できてない」

「なるほど……精神面が安定傾向にあるからこそ……大きく感情に波風がたつとき、爆発的にブロットの蓄積量が増える可能性もあるのか」

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作者名:紅葉 | 作成日時:2023年2月26日 11時

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